アトピー性皮膚炎の原因
現代医学では、
アトピー性皮膚炎の原因を主に遺伝もしくは、原因物質の作用であると考えています。
● アレルギー体質の遺伝
「両親がアレルギー性疾患の経験者であれば、その子供もそうなる確率は、両親がそうでない場合の2倍」
と言う学説があります。
確かに、アレルギー症状の原因となるigE抗体を作りやすい体質は遺伝します。
しかし、最近では「遺伝的体質より生後の環境による因子が大きい」と言う学説もあります。
遺伝ばかりを心配する必要はありません。
むしろ、生活環境に注意をはらうべきと言えるでしょう。
● 原因物質(アレルゲン、抗原)
少しおおざっぱな言い方をするならば、生活上で接触するすべての物質がアレルゲンになりうると言えます。
その代表として考えられる物質には、ハウスダスト(家庭内のほり)、ダニ、スギ、ブタクサなどの花粉、空中に浮遊している真菌(カビの一種)、犬や猫の垢(上皮)、さらには昆虫の糞や住宅建材の処理剤といったものが認められます。
また、とくに乳幼児では牛乳、卵、大豆、そば、小麦粉などの食物がアレルゲンとなることもあります。
★ アトピー性皮膚炎患者に認められるアレルゲンの例
ダニアレルゲン コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニなど
食物アレルゲン 卵白、ミルク、小麦、大豆、米、トウモロコシ、ゴマ、ソバなど
花粉アレルゲン ブタクサ、ヨモギ、アキノキリンソウ、ハルガヤ、カモガヤ、ギョウギシバ、オオアワガエリ、アシなど
真菌アレルゲン カンジダ、ペニシリウム、クラドスポリウム、アスペルギルス、アルテリナリアなど
動物上皮アレルゲン ネコ、イヌなど
★ 悪化因子
過敏性のある皮膚が常に刺激される状態にあると、痒みを感じます。痒くなれば、その部分をどうしても掻いてしまい、それが刺激となってますます痒くなります。
掻くことによって皮膚が傷つけられると、アレルゲンが皮膚から入ってきやすくなるため、アレルギーの面からも悪化の要因となり、さらに湿疹が悪化するという悪循環に陥ってしまいます。
刺激のもとは、髪の毛や毛糸のセーターなどの他に、シャンプー、石鹸、香水などの化粧品類、汗、よだれや食べこぼしなどがあげられます。また、直接的な刺激以外にも、精神的なストレスや生活リズムの乱れ、食習慣の極端な偏りなども、悪化の原因となることがあります。
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